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Microsoft® Visual Basic® Scripting Edition 慢性膵炎 |
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飲酒と密接に関係する慢性膵炎は,膵臓の慢性炎症から強い痛みが出現し,長期化しますと,消化液とホルモンの分泌機能が次第に低下する病気です。炎症を繰り返していますと,膵臓の細胞壊死から線維化が引き起こされ,食い物を消化する消化酵素と糖代謝に関わるインスリンとグルカゴンというホルモンの分泌が妨げられます。
慢性膵炎が進行しますと,膵管の中に膵石ができたり,消化不良や糖尿病を招きます。慢性膵炎はお酒の飲みすぎが関係しています。膵臓は,胃と脊髄の間にある長さ15センチ,幅3〜5センチ,厚さ2センチぐらいの細長い形をした臓器です。その中心をとおる主膵管は十二指腸の手前で胆管と合流しています。つまり膵液を十二指腸へ送り込む通り道となっています。お酒を飲みすぎますと,その通り道が狭窄します。統計的資料によりますと,飲酒量を日本酒に換算し1日5合以上を週に5日,10〜15年のみ続けますと,慢性膵炎が発症するといわれます。また,胆石が総胆管に存在して末端部の乳頭括約筋のところに嵌まり込むと,主膵管の出口を塞ぐようになり膵液の流れが妨げられ,急性膵炎を発症することもあります。それが繰り返して慢性膵炎に移行することもあります。
鳩尾付近の差し込むような激痛と,背骨を軸として背中全体に広がっていく放散痛があるのが,慢性膵炎の症状の特徴です。仰向けに寝ても臓器が圧迫されるような痛みが増大します。ひどい吐き気と,胃の中のものをすべて吐き出しても,痛みは持続します。痛みの防止は1〜2週間で改善されますが,その後でもシクシクした頑固な痛みが持続します。
慢性膵炎の他の症状は,飲食した後で現れたり悪くなったりします。とりわけ飲酒や脂肪食,過食などは症状の引き金になります。上腹部や背中の「張り」,「凝り」が痛みの前兆としてあることもあります。背中の痛みや重苦しい張りは,膵臓の病気を疑わせる重要な手がかりです。その他慢性の下痢,吐き気,痩せなどもあります。
疼痛,血中・尿中膵酵素の高値,膵臓の形態変化などで診断されます。精密検査として,内視鏡的に膵管の中に造影剤を注入して調べる膵管造影=ERCPや,膵液の出方を調べるPFD試験,セクレチン試験もあります。膵石ができていたり,膵管がはっきり変形していれば,超音波検査やCT検査でも分かります。慢性膵炎では膵臓が次第に荒廃していきますので,やがて糖尿病を合併することがしばしばあります。よって,糖尿病の検査も必要です。膵ガンの合併もあります。膵ガンの症状は慢性膵炎とよく似ていますから注意が必要です。
まず痛みの防止は,脂肪摂取の制限,禁酒,糖質,タンパク質の十分な摂取,刺激物を口にしない,消化酵素剤の服用,タンパク分解酵素阻害剤の服用をいたします。
慢性膵炎の治療の第一段階は食事療法です。膵臓への負担を減らすのに,@ アルコール厳禁,A 低脂肪食,B 食べ過ぎない, C 消化しやすい調理に心がけることです。治療には症状を軽減するための対症療法と,膵臓への刺激となる胃酸を抑えたり,膵臓の働きを抑えたりする治療がありますが,その詳細は省略します。慢性膵炎は一生つきあうような病気です。持続する痛みの対策としての外科的治療は,膵管空腸吻合,神経節切除またはブロック,膵臓切除(@膵体尾部切除 A膵頭部切除 B膵臓全摘)。