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胆石
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病名:胆石
胆汁の成分が固まって胆石という石になります。胆汁は肝臓でつくられ,胆管系を経由,十二指腸に注がれ主に脂肪の消化・吸収を助ける消化液です。肝臓でつくられた胆汁は,いったん胆嚢に溜められ,そこで濃縮されて,食物が送られてくると消化管ホルモンの作用で胆嚢が収縮し,濃縮胆汁が十二指腸に注がれます。胆汁の通過経路は,肝内胆管,肝外胆管(総肝管,胆嚢管,総胆管),胆嚢です。これらをひとまとめにして胆道といいます。
胆石は成分から2つに大別されます。コレステロール胆石とビリルビン胆石の2つの種類は高脂肪の食生活を続けると胆嚢の中にコレステロール胆石ができます。これは胆汁中にコレステロールが相対的に増えることによってできるのです。後者のビリルビン胆石は胆汁のうつ滞,胆道の感染,脂肪などの過剰摂取,胆汁の成分異常などが原因で,肝内胆管,総肝管,総胆管にできやすいものです。日本人の胆石の大部分は純コレステロール胆石,混成胆石,混合石です。
ビリルビン胆石はビリルビンカレシウム石と黒色石の(別称=色素胆石)に細別されます。きわめて稀な胆石として炭酸カルシウム石,脂肪酸カルシウム石,その他の混合石があります。
主症状
激しい差込むような腹痛=胆石疝痛発作が特徴的な症状です。胆石が胆嚢の出口や胆管に詰まると,上腹部の右の肋骨の下から右の背中,あるいは肩にかけて強い痛みが広がり,しばしば吐き気を伴います。胆石で胆道が塞がれているのにも関わらず,胆汁を排出しようと収縮する胆嚢の内圧が高まるために激しい痛みを招くものです。胆石疝痛発作を起す引き金は,脂肪の多い食事,食べ過ぎ,飲みすぎ,疲労です。
診断
胆石のできる場所は,胆嚢が80%以上,胆管が15%,残りの5%は胆嚢と胆管の両方に石が存在します。よって,胆石がどこにあるか,または胆石の有無を確かめる検査はいくつかあります。たとえば,胆嚢や肝内胆管に石があると疑われるときは,体外から超短波をあてて,そのエコー=反射波による超音波検査が診断に適しています。総胆管に石があるときは,十二指腸へ内視鏡を入れて総胆管をみる内視鏡検査やさらに総胆管にカテーテルを挿入して造影剤を注入し,X線撮影をする内視鏡的膵胆管造影=ERCPなどが適切な検査となります。また,最近ではCTを用いる検査も行われますが,これはX線を通さない石灰化した胆石のみが診断可能です。
治療
これまでの胆石治療は開腹の外科手術が主流でした。この手術を迂生は受けましたが,中央腹部を縦一文字に10センチの痕跡を残すものです。術後の疼痛,やや長い入院期間など肉体的負担は大きいものです。
最近は,胆石の超音波などの検査による早期発見から胆嚢機能があれば薬で石を溶かす胆石溶解術=胆汁酸剤の経口投与でコレステロール胆石を溶かしてしまう治療法が行われたり,あるいは体外から衝撃波をあてて石を細かく破砕して十二指腸へ流出する療法,あるいは内視鏡を口から十二指腸まで送り,総胆管の十二指腸開口部=乳頭括約筋を切り開き,先端の鉗子で引く出す治療法の内科的な療法が行われています。胆石の治療法として積極的に行われているものとして,腹腔鏡下治療の胆嚢摘出術があります。これは腹部に直径5〜10ミリ程度の孔を4つ開けて胆石のある胆嚢を摘出するものです。侵襲性はきわめて少なく,術後の疼痛がほとんどないという特長があります。手術跡も小さく,目立ちません。入院期間も4〜7日間と短く,短期に社会復帰ができます。しかし,上腹部の既往,強い胆嚢炎,胆嚢ガンの疑いがある場合や,強い癒着が予想されますと開腹手術となります。


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