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頭頸部ガン
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病名:頭頸部ガン
頭頸部ガンは頭の中の脳と眼を除いた首から上にできるガンをいいます。主な頭頸部ガンを整理しますと,次のものがあります。
@ 鼻副鼻腔ガン(上頸洞ガン,鼻腔ガンなど)
A 口腔ガン(舌ガン,口腔底ガン,歯肉ガンなど)
B 口唇ガン
C 咽頭ガン(上咽頭ガン,中咽頭ガン,下咽頭ガン)
D 喉頭ガン(声帯ガンなど)
E 唾液腺ガン(耳下腺ガン,顎下腺ガンなど)
F 頸部腫瘍(悪性リンパ腫など)
G 耳のガン(外耳道ガンなど)
これらのガンは単純に摘出ができないのが大きな特徴となっています。どのような治療で日常生活に影響しない機能を残せるか?QOL=コォリティ・オブ・ライフを考えた医療は,再建外科という新しい方向に進歩をみせるものになりました。移植再建手術や化学療法,放射線療法とマッチング手術の進歩となっています。
主症状
数ある頭頸部ガンの代表的なものに言及しますと次の通りです。
●舌ガン関連=原因不明ですが,口腔の衛生状態=入歯などの不適合補綴物や虫歯による慢性的機械的刺激により舌に板状ないし塊状の白斑ができる前ガン症状があります。中高年男性に多く,潰瘍や腫瘤になります。初期は痛みはありませんが,病変部分の硬結,増大し,咀嚼や発音の不自由から気づかれます。
口腔関連のガンの種類と発生統計=頻度は次の通りです。
(東京医科歯科大学歯学部口腔外科学第一講座1991年資料に拠る統計的数値)
口唇ガン(1%) 頬粘膜ガン(6%) 口底ガン(9%) 上顎歯肉ガン(9%) 中咽頭ガン(9%) 下顎歯肉ガン(17%) 舌ガン(43%) 口腔は細菌の巣窟環境にあります。いつも細菌が存在しています。局所または全身の抵抗力が低下したとき繁殖し,最初に炎症をおこします。口内炎は前駆的症状と知ってよいでしょう。
●鼻腔ガン関連=副鼻腔炎の経過推論となりますが,風邪などのウイルス,細菌感染,虫歯を原因として,急性副鼻腔炎−炎症の持続・反復−生活習慣(喫煙)−ガン発生の条件反射になるのかも知れません。
●咽頭ガン関連=声のかすれや喉の異物感が代表的な症状です。圧倒的に喫煙者に多く,部位別のガンの死亡と毎日喫煙の寄与危険度(男女)のデータをみますと,肺ガン=71.5%と比較して,咽頭ガンは95.8%という財団法人がん研究振興財団「がんの統計’93」があります。
診断
舌ガンは肉眼的観察で診断されますが,ガンと潰瘍との区別には,まず病変部位に接触している歯や入歯などを除き,潰瘍が治るかどうかをみます。良性潰瘍ならば治ります。
鼻腔ガンも肉眼的観察で診断さりますが,鼻づまり,臭覚障害,頭重感,鼻声などの症状があります。
咽頭ガンは上中下別の3つの咽頭の分けて診断されます。咽頭痛,嚥下痛,頸部リンパ節腫張などのほかに倦怠感,発熱などの全身的症状もあります。
治療
舌ガンはガンの病巣部を部分切除し,背中や腹部の筋肉=血管柄つき筋・皮弁を移植して再建します。大部分は手術か放射線療法で治療しますが,最近は,化学療法の効果が顕著なものになり,手術しないで治療できる症例が出てきました。
咽頭ガンは手術と放射線療法を組み合わせた治療をしています。
喉頭ガンは手術と放射線療法で治療しています。早期にわかれば,声や喉頭の機能を残すことができます。
頭頸部ガンは放射線療法や化学療法が効果を高めますので,手術と組み合わせた治療法が普及しています。


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