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Microsoft® Visual Basic® Scripting Edition 乳ガン |
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乳腺に発生する悪性腫瘍が乳ガンです。わが国の女性のかかる率は胃ガン,子宮ガンに次いで第3位,死亡率では第4位にあります。動物実験ではウイルスが発ガンに関係していますが,人間の場合はまだよくわかっていません。
乳ガンは,乳腺の乳管ないし腺小葉に発生して,やがて周囲の間質組織(乳腺と乳腺のあいだの組織)広がりますが,この間質組織に浸潤を開始しているか否かによって非浸潤と浸潤のガンに分けられます。浸潤ガンの中では,間質組織のうちに,ガン細胞が゛浸潤して,著しく増殖する硬ガンとよばれるガンが著しく多く,乳ガンの大半がこの種のガンです。乳ガン発生年齢は女性に多く,50歳前後をピークにして,初潮が早く,閉経が遅い,後年初産,未婚,肥満,放射線被爆などが乳ガンの発生に関係があるといわれています。エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンのアンバランスも,ガンの発生,進展に関係していると考えられています。
乳ガンの病気は5期に分けられます。 0期 しこり(腫瘍)が認められず,リンパ節への転移がない
T期 しこりが2cm以下で,リンパ節への転移がない
U期 しこりが5cm以下で,あるいはリンパ節への転移がある
V期 5.1cm以上のしこり,周囲への浸潤,リンパ節因囲がある
W期 乳房以外にもガンが広がっている,あるいは肺や骨などへの遠隔転移がある
乳ガンは乳腺のガンですから,乳房のしこりの有無で確認されます。皮膚がむくんだり赤くなったり,ひきつれたり,あるいは,潰瘍ができたりする症状があらわれます。しかし,このような症状はかなり進行した乳ガンです。乳ガンの初期にはしこり以外の症状は特にあらわれません。
月に一度,生理直後に乳腺が一番やわらかくなったときに,自分の手で乳首まわりや乳房全体の中にしこりの部分があるかどうかを自己検診します。これは,乳ガンの早期発見早期治療の有効な決め手となるものです。
乳ガンのしこりは,硬くて不整な形態をしています。同じしこりでも良性なしこりは,消しゴムのような柔らかさにあります。また,その境界が不明瞭でくりくりした感じで,指で押すと逃げるような浮動的な動きにあります。これとは反対に,乳ガンは石のように硬く,境界が曖昧で,指で押しても動きません。
参考:良性のしこりのあらわれる疾病
@ 線維腺腫
10大後半から30代の女性に多くみられる良性腫瘍です。
A 乳腺炎
授乳期によくみられるもので,細菌感染や乳汁のうつ滞によっておこります。
B 乳腺症
乳腺が腫れたり,しこりがあらわれるもので,女性ホルモンの不均衡によって起こると考えられます。
C 乳腺嚢胞
乳腺の一部が嚢胞状(ふくろ状)になり,中に液がたまって拡張する病気です。
視断,触診で乳ガンが疑われる場合は,低電圧のX線の乳腺撮影=マンモグラフィーや超音波検査で確定診断を行います。マンモグラフィーは一般のものより波長の長いX線を患部に照射しますので,脂肪や軟組織を鮮明に映し出します。しこりの見つけにくい大きな乳房でも容易にガンを発見できると同時に乳房全体を一度に観察し,ごく初期のガンを発見することができます。
超音波検査は患部に超音波をあて,はね返ったきた波で診断映像が得られます。この他の検査として,ガンが正常細胞より高い温度になっている温度差を測るサーモグラフィーでも乳ガンを発見します。しこりに直接,細い針を刺して細胞採取し,このサンプルを顕微鏡で確認する穿刺吸引細胞診断,あるいは乳頭に分泌される分泌液を染めて,中の細胞の形態からガンを診断する塗抹細胞診などで検査するものがあります。どうしても診断がつかない場合は,生検を行います。つまり患部を切開して組織の一部を切り取り,顕微鏡でガンか否かを確認します。
乳ガンの治療の基本は手術で,これには,定型的乳房切除術,非定型的乳房切術,乳房温存療法などのいくつかの方法があります。
定型的乳房切除術は,過去に日本で最も広く行われてきました。この手術は,ガンのできた乳房はもちろん,乳房の後ろの大胸筋と小胸筋をはじめ,脇の下の腋窩リンパ腺を一塊としてすべて切除してしまうものです。その手術を行いますと,胸は窪み,脇の下はえぐられ,肋骨が浮き出た状態になってしまいます。痛みやひきつれ,腕の運動制限などの術後後遺症もよくあらわれます。しかし,現在では,よほど進行した乳ガンでない限り,定型的乳房切除術はほとんどまったくおこなわれません。
非定型的乳房切除術は現在の主流となっています。この手術では,乳房と腋窩リンパ節はとってしまうのは定型的乳房切除術と同じですが,大小の胸筋,または大胸筋のみを残すので,術後の胸壁の変形は大きくありません。何よりも浮腫や腕の運動制限などの後遺症はみられません。姿勢を心配しないでもよい手術となっています。
最近普及しはじめた乳房温存療法は,ガンを含めて周囲の乳腺をできる限り小さく切除し,腋窩リンパ節の郭清を加え,そして残した乳房への放射線照射と抗ガン剤投与を組み合わせます。欧米の乳ガン治療の主流となっているものです。日本も次第にこの手術に移行しつつあります。現在のところ,乳房温存療法は,しこり2センチ以下で,かつリンパ節転移のない早期(T期)の乳ガンに限られた療法となっています。のこした乳房へは放射線を手術後2ケ月ぐらい十分に照射を続けます。この治療の有効性は非定型乳房切除術と同じという統計値があります。いずれにせよどのような治療法を選択するかは,お医者さんと患者の相談の上で決められます。
外科手術でなく,乳ガン治療法としてあるのが,抗エストロジェン製剤を用いたホルモン療法があります。すでに発生した乳ガンの治療効果をあげるものではありませんが,手術後の再発・転移を抑制する効果をもった治療法です。長期使用で副作用もないというメリットがあります。
うれしくない情報として,日本の今後10年後の女性の乳ガンは女性のガンのトップを占めるという統計予測があります。ならば,女性の方は,自己検診による早期発見早期治療に努力が必要となります。乳房にしこりがあってはおしまいと考えることからの定期検診によりゼロ期の乳ガン発見をしなければなりません。