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胃ガン
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病名:胃ガン
塩分摂取の食習慣の改善とガン検診の早期発見・早期治療により胃ガンの死亡率は低下しました。しかし,日本の胃ガンの患者はいろいろあるガンのトップを占めています。胃ガンの最もできるところは胃体部の下から幽門の手前の幽門前庭部までの領域です。この部分のガンの進行速度は鈍いので比較的治療がしやすいものです。ガンの進行が早い領域は,胃の入り口から胃底部です。その部分にガンができますと,進行速度が速く,危険です。胃ガンは胃壁の一番内側の粘膜層から発生し,粘膜下層,筋層,漿膜下層,漿膜へと進行していきます。
早期胃ガンといわれるものは,ガンが粘膜下層にとどまっているものをいいます。これが,筋層よりさらに深くへ浸潤が進んだものは進行胃ガンといわれます。また,胃ガンの病巣形態よりガンの進行具合が判断されます。胃壁の粘膜の上に盛り上がる隆起型とほぼ平坦な表面型,胃壁内部へ窪む陥凹型が分類されます。その中でも特に陥凹型は胃壁深部へ進行しやすく,進行ガンになりやすいものです。
主症状
@腹痛
A食欲不振

上記の症状は胃ガンとは限られません。胃ガンは自覚症状のない,まことに危険なガンです。胃ガンは異常がなくても定期的検診をしなければいけません。早期に発見できれば100%完治するガンです。

診断
胃ガンの定期検診は,まず簡単なX線検査からはじまります。

@ X線検査
A 内視鏡検査(超音波内視鏡)
B 胃生検
C 超音波検査
D 血液検査(腫瘍マーカー)

治療
早期胃ガンは,胃内視鏡検査即治療といった感じをあたえるほどに治療は進歩しました。内視鏡の先端の鉗子で胃粘膜の小片を採取し,顕微鏡で細胞組織を確認する胃生検(パイオプシー)で最終的な確定診断を行いますが,粘膜層にとどまっているごく初期のガンは,開腹なしで切除します。老人や手術に耐えられない患者には,うってつけの治療法です。
胃ガンを取り除く治療法を大別しますと次の通りです。
@ ポリベクトミー
A ストリップバイオプシーなど

胃ガンを破壊する治療法を大別しますと次の通りです。
@ 光化学療法
A ヤグレーザー療法
B マイクロ波療法
C 高周波焼灼
D 局所注入療法など

ポリペクトミーは,隆起型のガンに適用されます。喉元だけの軽い麻酔を行って,イボ状の病巣に内視鏡の先端から出した金属ループ状の電気メスを引っ掛け,高周波の電気を通して焼き切ります。平坦型の場合は,ストリップバイオプシーが行われます。これは,病巣のある胃粘膜下層に生理食塩水を注入して,患部を盛り上げます。その後,隆起型と同様に電気メスで焼き切ります。治療時間は,なんと,約30分程度です。

最近注目されていますレーザー治療の中で,光化学療法といわれるものは,まず,患者にHPDといわれる薬剤を静脈注射します。この薬剤は,2〜3日後には健康な組織からは排泄され,ガンだけの細胞に集まります。その部分に一定の波長の色素レーザーを照射しますと,HPDは光化学反応を起こして活性酸素が発生します。この活性酸素がガン細胞を酸化させ破壊します。

粘膜下層より深く進行した胃ガンとなると,従来の手術でガン細胞を切除します。ガンの広がりと転移の有無によって,胃の切除範囲は異なります。まだ早期の胃ガンは部分切除だけで済まされますが,進行したガンは,「胃亜全摘」の胃の2/3から3/4程度が切除されます。「胃全摘」手術は胃をもろに切除し,食道とつながる入り口までの全部を切除されます。進行胃ガンの場合は,胃周辺のリンパ節を可能な限りとられます。ガンに最も近いリンパ節から1,2,3,4次の区分があります。手術に耐えられる体力次第で転移の疑念のあるリンパ節は切除されるは勿論のことその外側のリンパ節も予防的にとってしまうことがあります。進行ガンが他の臓器に転移している場合,抗ガン剤による化学療法や免疫療法が補助的治療として行われます。


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